レモンと本好きな人の記録

レモン味が大好きな人です。毎年期間限定のレモン味の商品のレビューをしていこうかなと思います。

借りて読んだ本

理系というより論理的思考を楽しめる面白い小説。

「5まで数える」 作者 松崎有理 図書館で新着図書で見かけて、帯の「新感覚の理系ホラー」で惹かれて借りて見ました。 結果はこれは、当たり。理系というか、理屈好きには中々に楽しい話でした。 中には中編からショートショートぐらいのまで6編入ってます。…

幕間の数学の考え方?の歴史のお話が面白い。

「青の数学 2」 著者 王城夕紀 さて、青春数学小説の2巻目です。読見終わってびっくりしたのですが、2巻で完結らしいです。メインキャラだけでなく、サブキャラもいい味出しているので、続き出してほしいですが、無理ですかね。 前作で、数学の合宿に参加し…

今までと違って短めのお話で、読みやすいかな。

「太陽の石」 著者 乾石智子 さて、オーリエラントの魔術師、第三弾です。 タイトルと冒頭に出てくる描写、そして登場人物の名前から、ああ、前作の「魔道士の月」と関係が深いと分かります。時代は前作から800年後。舞台となる帝国は崩壊寸前で地方の村もか…

癖はあるけど、展開とオチは面白い。

魔術師の月 乾石智子 オーリエラントの魔術師シリーズの2冊め。今回も図書館で借りてきました。 今回は前回の400年前のお話。主人公はキアルスという、前回の昔話で出てきた人です。ということで続編なんだけど前日譚の装いで、これから読んでも大丈夫な感じ…

久しぶりに読んだけど、このシリーズはやっぱ面白いわ。

「NOVA+ バベル」 大森望 責任編集 以前のシリーズも時々読んでましたが、完全新作、読み切りなので読みやすく、作家の作風も知ることができて、お得なシリーズです。 以下、それぞれの短編の感想です。 「戦闘員」宮部みゆき おじいさんの妄想なのか現実な…

豊穣なファンタジーの世界観に楽しく没入できました。

「夜の写本師」 作者 乾石智子 こちらも図書館で借りて来ました。前々から人気はあったので、読んでみました。 ジャンルとしてはハイファンタジーになるのでしょうか、最初のページに名前と地図があり、読むのに時間がかかりそうな印象でした。 話としては生…

映画の再現度は高そうな気がします。

「忍びの国」 著者 和田竜 さて、今回は大野智君が主演で映画化されるこちらの本を。たまたま図書館で文庫本を見てたら置いてあったので借りてみました。 内容は実際にあった織田家の伊賀への侵略行動を骨として、織田家、伊賀者双方の人物の動きを丁寧に追…

うーん、この作家の力量からは平凡。

「死神の浮力」 作者 伊坂幸太郎 はい、また図書館で借りてきました。この死神は〜2作目で前作は「死神の精度」という書名でかなり人気が出て、映画化もされてました。 前作は連作短編でしたが、こちらは長編です。 どうもこの人の長編は最初がとても入り込…

のちの作品のアイディアが詰まってる。

煙突の上にハイヒール 作者 小川一水 こちらは短編集です。2008年前後に小説宝石に掲載されたものをまとめたものです。どのお話にも男女の恋愛?というか人との関わりが描かれてます。SF小説なんですが、SF要素はガジェット程度にとどめて主眼はこういうガジ…

哀しみを糧にたゆまず歩けと言われるような感じ

「失われた町」 作者 三崎亜記 あらすじとしては、この国では町が突如として「失われ」そこに住んでた人たちも「失われ」る。しかもそれはとてつもない力でなかなかあがらえない。 そんな現象に立ち向かう人たちという連作短編集です。 文字にしてしまえば、…

いつもの調子で、後味は最悪(褒めてる)

記憶破断者 著者 小林泰三 この人は最初の頃から気に入って色々読んでます。ホラーというかすぐ隣にある狂気をあぶり出させる感じが好きですね。 他にもSFやミステリも書いてます。 クトゥルフ系が好きみたいでグチャグチャドロドロの気持ち悪い系、SFはバリ…

この人の短編集は絶品。

「玉磨き」 三崎亜記 以前、「となり町戦争」を読んでからその世界観が好きでしたが、長編はちょっとダレるので、この人のは適当につまみ読み。 しばらくしてから、「コロヨシ!」を読んで、その世界観と競技に惚れ込んでしまいました。こういう香港映画っぽ…

ワクワクは大切だ

「『研究室』に行ってみた。」2014刊 ちくまプリマー新書 川端裕人 この作者の作品はずいぶん前に「夏のロケット」で出会ってからずっと好きで、科学系の交渉のしっかりしたファンタジーな作品が多いのでよく読みます。この本はそんな作者の興味を持って取材…