レモンと本好きな人の記録

レモン味が大好きな人です。毎年期間限定のレモン味の商品のレビューをしていこうかなと思います。

うーん、この作家の力量からは平凡。

「死神の浮力」

作者 伊坂幸太郎

はい、また図書館で借りてきました。この死神は〜2作目で前作は「死神の精度」という書名でかなり人気が出て、映画化もされてました。

前作は連作短編でしたが、こちらは長編です。

どうもこの人の長編は最初がとても入り込みにくいんですよね。

今回も主人公がサイコパスに殺された娘のために復讐するという話が、まあ、リアルに迫ってきてなかなか読むのに苦労しました。中盤からは死神の「千葉」も出てきてなんというか、変なことをしながらもなんとか切り抜けて行くという展開。この辺りは相手の巧妙さとこちらの迂闊さと相まって、ささっと読みました。

そして、話の中盤悪役が20年は死なないと聞いても、まあ死なないけど大変な目にあうのだろうなとまでは読んでいたので気楽に読めましたが、主人公が死ぬという結末がありきなので、後味悪そうかと思ったら、以外と爽やかなラスト。

確かにそうだよな〜と思いつつ、また千葉さんが登場したって事は、誰かが事故死するのか・・・と思ってしまいました。

 2016/10/7読了

 

 

死神の浮力 (文春文庫)

死神の浮力 (文春文庫)