江戸時代✖️西洋数学であって和算はそこまで関係ない。
「彩菊あやかし算法帖」
算法と江戸時代のような雰囲気につられて購入。作者は「浜村渚の算数ノート」で有名な人。もちろん私も読んでます。
内容は妖怪退治に数学の知識で立ち向かう話。主人公の女性は算法が出来て、寺子屋で教えているという設定。でも和算ではなく、現代数学の知識が出てくるお話です。
内容は連作短編で、読んでくとからくりはパッと見てわかるものから難しめのものまで色々でした。
個人的には最初の確率の話のが、1番不思議で楽しめました。サイコロでいろんな数字に偏ったものでどのサイコロを選ぶとかくじつに勝てるか?というのでどれにでも必ず負けるものがあるというのが、骨子。言ってみれば、じゃんけんみたいな感じをサイコロで表現してるのかな?
そんな感じのが色々とあって、話の文だけだと読みやすくすぐ読めるのですが、数学的なところを考えると中々考えさせられます。
このお話は続編もあるようで、長く続いて欲しいですねぇ。
(2010/10/22読了)