レモンと本好きな人の記録

レモン味が大好きな人です。毎年期間限定のレモン味の商品のレビューをしていこうかなと思います。

話の流れの唐突さと、悪役の背景が分からなさ過ぎて・・・今後に期待。

「茜空 大江戸算法純情伝1」
山根誠司著 2018年


作者は理系の人で過去に和算の本も出していた人です。今回が時代小説デビューになるとの事。
話としては算術の才能がある下級武士の青年が江戸の武士の家に養子の話が来るという、願っても無いチャンス。それなのに養子の話はなくなるは出戻りの息子からはいびられるわというお話。
ここで、和算の好きな主人公は有名な和算の道場に行くのですが、それが関孝和の所というのがすごいですね。いきなり最高の環境なんでどうやったら手に入るのでしょうか。
そして、和算の本も出してあるので、話の中に出てくる問題もかなり難しいです。7角形の外接円とか平方根の分数での近似方法とか・・・この辺りは巻末に問題と解説があるので、読めばわかるかも?です。
そして、話はそのままとっちらかったまままでなぜか繋がって地元の土地で堤が切れて洪水が発生。急いで戻って治す指揮をとるのですが、これ主人公がやるのか?とちょっと疑問。しかもその時に同じ塾の他の人も来てくれてました。あれ、この人たちちょっと反目してなかったっけ?
うーん、なんだか話が急展開過ぎてちょっとご都合主義的過ぎないかな?
そして、この話はシリーズ展開のようでまだまだ回収されてない伏線がいっぱい(主人公の母親は高貴な出だとか)なので、今後の展開待ちでしょうかね。

 

 

茜空-大江戸算法純情伝(1) (双葉文庫)

茜空-大江戸算法純情伝(1) (双葉文庫)

 

 

(2018/04/05読了)