映画の再現度は高そうな気がします。
「忍びの国」
著者 和田竜
さて、今回は大野智君が主演で映画化されるこちらの本を。たまたま図書館で文庫本を見てたら置いてあったので借りてみました。
内容は実際にあった織田家の伊賀への侵略行動を骨として、織田家、伊賀者双方の人物の動きを丁寧に追った話です。
で、ここに架空の人物として伊賀一の無敵の忍者として出てくる無門という人物がこのお話の主人公です。で、無門は腕はたつけど、サボりぐせがあり、中々動かない。ただ、妻?には頭が上がらないと言う、何処かで見たことのあるような人物造形です。
さて、この戦いはどうなるのかと言うのが話の主幹なんですが、オチというか、結末は史実通りなんですけど、中々余韻は良い感じです。
で、最後の方の日置と言う、まあめっちゃ強い人との戦いは何だか時代小説よりもジャンプ漫画を読んでるような感じになります。というのも無門がメチャクチャ強くて、窮地に陥ることがほとんど無く、(あってもこんなこともあろうかととか、じゃあ本気を出すかとかな感じ)
その辺りはかなり、興ざめな感じです。
まあ、この小説はその辺りが主眼では無いので、良いのですが。
同じ作者の「のぼうの城」でも思った、嘘っぽいけどありそうと思わせる文章は良いですね。
ふらっと読むのには良さそうです。
あと、映画の予告で無門の喋り方が今風で時代劇っぽく無いなぁと思ってたら小説でもそんな感じでした。もうちょっとカッコ良くしてあげても良かったんじゃ無いかな〜。
(2017/04/06読了)