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レモンと本好きな人の記録

レモン味が大好きな人です。毎年期間限定のレモン味の商品のレビューをしていこうかなと思います。

いつもの調子で、後味は最悪(褒めてる)

記憶破断者

著者 小林泰三

 

この人は最初の頃から気に入って色々読んでます。ホラーというかすぐ隣にある狂気をあぶり出させる感じが好きですね。

他にもSFやミステリも書いてます。

クトゥルフ系が好きみたいでグチャグチャドロドロの気持ち悪い系、SFはバリバリのハードSF、ミステリもきちんとした論理的(だけどちょっと信じ難い)な謎が多いです。

今回はホラーよりのミステリという印象を受けました。

主人公は前向性記憶健忘症という、まあ数十分しか記憶が持たない人です。このキャラは確か最初は、「き憶」(きは土偏に危)という短編で出てきたかと。

まあ、こんな人が殺人鬼と対決するとどうなるのかと言うと・・・本文読むしかないのですが、まあ、話がぶつぶつ途切れる。

読んでると繋がってるように思えるのですが、叙述的にわざとな部分もあり、時間関係がちょこちょこ前後しています。

なので、これ読んでる間はドキドキしたり、謎解きを聞いてスッキリする感じなのですが、後の方になるとだんだんそう思わされてる感じになって、ちょっと疑心暗鬼になります。

何というか情報が少なくて何とでも解釈可能な、多元世界な印象。足元がぐらつく感じになります。

まあ、この人の作品は大概そんな感じで、それが良いのですが、最近はぐらぐら感が大きくて、消化するのに時間がかかります。

とにかく、精緻な論理的な思考とか、ちょっとグロくても大丈夫な方にはお勧めです。

PS:ちなみに主人公の出てくる他の本を読むと更に訳が分からなくなるかもしれませんが面白いですよ。

 

(2013/8/10読了)

 

記憶破断者

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