安定のかるい読み口(書籍感想)
「陽気なギャングは3つ数えろ」
映画化もされた、陽気なギャングシリーズの3作目。前作から9年ぶりの続編だそうです。
もうそんなに経ったのかとびっくりしましたが。
さて、今回も銀行強盗のシーンから始まりますが、今までとは違って強盗も、やりにくなってるようです。そりゃそうですよね。
スマホに、監視カメラ・・・それでもなんとかやり遂げますが、久遠君が怪我をしてしまいます。そして、これをきっかけとして、悪質な記者に付きまとわれます。が、面々ののんびりした事。なんだか緊迫感が伝わらずにカジノのシーンへ。まあ、この辺りがキーポイントかなと思ったのでますが、なかなか展開せず。どんどん記者が得意になって、嵌めてやったぜ!という得意げなので、読者はうわーというドキドキはあるのですが、やっとことさ行動開始。あ、やっぱりあのヤクザな人たち所なんですねと思いつつ、なんか失敗しそうと思ってからが、一気に物語が加速。あれやこれやと伏線が回収されていき、最後は悪質記者は痛い目にあわされて・・といういつものオチに。
伊坂さんはこういうの書かせたら面白いんですよね。その意味では短編の方が切れ味がいいかもしれません。
まあ、軽く読んでスカッとしたい方にはオススメ。犯罪してる人達が活躍する話なんだから、教訓とかは何にもないですね〜。
あ、ちょうしにのると痛い目にあうと言うのはよく分かるかも。
(2016/6/21読了)