レモンと本好きな人の記録

レモン味が大好きな人です。毎年期間限定のレモン味の商品のレビューをしていこうかなと思います。

読書感想

中々に面白い事件と考え方で面白い。

「鳴る岩 霊験お初捕り物控」 宮部みゆき さてさて、宮部さんの江戸時代ものです。この時代に怪異ものとはもうどんな話なんでしょう。 主人公は霊験(超能力)で、その人や物の過去を見ることが出来るそうです。 今でいう、リーディング?みたいな感じでしょう…

短いお話に話題がてんこ盛り。

「きりしたん算用記」 遠藤寛子 こちらはちょっと子供向けの本のようで、全部で200pないぐらいの中編?になるでしょうか。 内容も章が10以上に分かれているおかげで、そんなに話が込み入ることなくさくさく進みます。 ただ、大人が読むと、その辺りをもっと…

和算の当時の熱狂ぶりがよくわかる本。

円周率を計算した男 鳴海風著 こちらは和算を題材とした小説を多く書いている作家さんの短編集です。他には名前が歴史に出てこない方の話が多いですが、表題作のは関孝和の弟子の建部賢弘が主人公で、もう1つずっと後の関流の神谷定令と最上流の会田安明と…

散文的な内容だが、数学の楽しさはわかる

「算木の家」 遠藤寛子著 こちらは「算法少女」で和算に嗜む女性を描いた人の本。大正時代の女学生と江戸時代の藩士が書かれています。基本的に女学生が算木を見つけて、そこから江戸時代の話が続いて、その後にまた大正時代のに戻って明治維新の話を聞くと…

科学史のストイックな文章は大好きです。

「梅雨将軍信長」 新田次郎著 最近、用があって算数関係の本を読んでます。これもその1つ。 新田次郎は言わずもがなですね。その作品のうち、科学啓蒙小説とでもいう様な江戸時代の科学を基にした小説です。そして、その科学について科学的な解説もあり、中…

安定した面白さ。後、色々と考えさせられる。(漫画感想)

夜明けの図書館 4(ジュールコミック) 埜納タオ 双葉社 えーっと、一部界隈で人気の図書館司書の漫画です。中々買うタイミングを逸していて、やっと読みました。 今回も読んでて、しっかりと取材してらっしゃるな〜と感心です。どの話にも業界の状況が詳しく…

安定のかるい読み口(書籍感想)

「陽気なギャングは3つ数えろ」 伊坂幸太郎 映画化もされた、陽気なギャングシリーズの3作目。前作から9年ぶりの続編だそうです。 もうそんなに経ったのかとびっくりしましたが。 さて、今回も銀行強盗のシーンから始まりますが、今までとは違って強盗も、…